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21-22中間アンケート結果

  • 執筆者の写真: おしょう
    おしょう
  • 2022年2月19日
  • 読了時間: 7分

 先日実施したアンケートにご回答いただき、ありがとうございます。およそ120人に投票していただきました。


 理想のメンバー構成として11人を挙げるならば、得票数の多い順にパトリシオ、ペッレグリーニ、エイブラハム、ザニオーロ、マンチーニ、イバニェス、オリベイラ、カルスドルプ、ムヒタリアンを確実に入れておきたいところだ。残りの2枠に関しては多少ばらついたものの、スモーリングとビーニャが滑り込んだ。


 採用したいシステムの最多得票だった「3-4-1-2」と、ほぼ同率の「4-2-3-1」に、上記の11人を組み込んでみよう。まず前者の場合、マンチーニとスモーリング、イバニェスの3バックとなる。両ウイングバックにはカルスドルプとビーニャ、中央にオリベイラとペッレグリーニが並ぶ。トップ下にムヒタリアン、2トップにはザニオーロとエイブラハムだ。3人のMF、とくにペッレグリーニはこの位置でどれほど重要な役割を果たせるのか、という心配はありそうだが、ある程度の貢献はできるだろう。バランスの悪さは危惧されるが、テクニックのある選手を全員起用するならば、この形になりそうだ。

 「4-2-3-1」に同じ11人をあてはめる場合、4バックは右からカルスドルプ、スモーリング、イバニェス、ビーニャとなるはずだ。MF起用案が多く見受けられたマンチーニをオリベイラの隣に配置する。ペッレグリーニにはおそらく最適ポジションであるトップ下の役割を与えよう。ムヒタリアンとザニオーロは今季序盤にやや低調だったが、このシステムならサイドに置くしかなさそうだ。最前線にはエイブラハム。

 どちらの案を採用しても、技術のある選手たちを振り分けることは叶ったが、攻守の適切なバランスを保てないか、選手によっては与えられたポジションの適応に苦労することが予想される。それでは、票が割れたクリスタンテ、メイトランド=ナイルズ、ヴェレトゥもスタメン起用の候補に入れよう。クリスタンテとヴェレトゥを入れるなら、ベンチに送られるのはオリベイラかペッレグリーニとなる。どちらも外したくない人材だが、クリスタンテを代わりに先発させれば一見バランスは良さそうだ。しかし、実際には思いどおりになっておらず、オリベイラやペッレグリーニを先発落ちさせるほどの意義があるのかは不明。どうしてもクリスタンテを使いたい場合、ザニオーロやムヒタリアンを外す必要があるのかもしれない。

 カルスドルプとビーニャが満票を獲得できなかったのは、メイトランド=ナイルズの存在が理由だ。ローマにとってウィークポイントの一つといえるWB(SB)には決め手がない状況で、この新加入選手にかかる期待は大きい。ただし、その一方で中盤での起用を望む声も少々ある。クリスタンテとヴェレトゥで解決できない中、たしかにほかの選択肢を探ることがあってもいいだろう。


 もっと重宝するべき選手としては、エル・シャーラウィ、クンブラ、ショムロドフが人気。光るところはあるが得点にあまり絡めていないザニオーロとアフェナ=ギャン、とりわけ後者のパフォーマンスをみて、別の策を講じるべきだと考えるのは必然か。エル・シャーラウィとショムロドフは出番が限られる中でアピールを続け、ゴールに関与する結果もいくらか残してきた。また、クンブラは「4人目のCB」よりも大きな価値があることを示しつつある。スモーリングとの世代交代は間近かもしれないし、マンチーニのMF化が本当に動き出せばチャンスは広がるだろう。イバニェスの離脱期間も好機と捉えたい。

 ダルボエは昨季終盤に活躍した勢いを保てなかった。少々の出番が与えられた序盤戦の出来は良いものではなく、モウリーニョ監督からの信頼は不十分だ。しかし、才能の片鱗をみた我々としては、このまま眠らせておくことが非常にもったいなく感じられる。

 即座に解決しなければならない課題があるならば、今はディアワラの方が効果を見込めるだろう。プレースタイルを考えれば、多くのロマニスタが主張する問題を忘れさせる特性はありそうだが…。


 大胆なポジション変更を検討するべき選手はマンチーニ、との意見は多数。現在のローマは中盤での守備力不足を指摘されることが多く、この問題解消に向けた最善のプレイヤーがマンチーニということだ。幸いにも、彼が抜けた最終ラインの穴埋めはスモーリングとクンブラで準備万端といえる。また、そのような起用法の変更であれば、マンチーニではなくイバニェスとの意見もいくつかあった。

 風当たりの強いクリスタンテには役割の変化が必須とみられるが、その変更先は2つのパターンに意見が割れた。ひとつは、シュートの技能を活かすために一列前に上げる案。強いシュートを枠内に放つのは、彼にとってあまり難しいことではない。アタランタ時代の攻撃性能が蘇る可能性を考慮すると、試してみたくなるものだ。もうひとつは、フォンセカ政権下と同じく3バックに組み込む策。そのメリットとデメリットは、昨シーズンに証明済みだ。

 そのほかの少数意見としては、エル・シャーラウィを左ウイングバックで起用する、ザニオーロをセンターフォワードに固定する、またはトップ下に置く、イバニェスを左サイドバックで試す、ヴェレトゥを右サイドで試す、などがあった。


 補強を要するのはセントラルMF。このポジションでプレーできる選手は少なくないが、守備的に立ち回れるタイプの人材を探さなければならないからだ。冬の移籍市場に関して、ここに動きがなかった点を嘆くファンが散見された。

 次点は右サイドバックで、カルスドルプのクオリティに限界を感じ始めている人が多少存在していることを示す結果となった。左サイドはスピナッツォーラの復帰を待てばいいとして、逆サイドにも強力なキャラクターを配置したいところだ。

 3番目に現状が不安視されているのはCBという結果になった。成長株だがときおり怪しいプレーがみられるイバニェス、DFリーダーとしてまだまだ進化が求められる副主将のマンチーニとも違う、真の実力者なくして根本的解決は難しいとの向きもある、といったところだろうか。


 ここからはファンタジーだが、世界中の誰でも獲得できるならどんな選手を獲りたい?という質問。最多のカンテに加え、ジョルジーニョ、トナーリ、キミッヒ、カゼミロ、バレッラといったMF勢が中心となった。ライス、エンディディ、ヴェラッティといった面々からも分かるように、守備時の貢献を見込める選手が目立ち、ローマの課題は明らかだ。ほかにも、アレクサンダー=アーノルドやハキミ、ドゥンフリース、キャッシュなどの名前が挙がっており、カルスドルプをアップデートしたい考えも多い。

 

具体的な話が出ているわけではないが、モウリーニョの去就に関する話題はファンの間でちらほらと浮上してきている。しかし、今季中の退任を支持する声は少なく、最低でも2年継続させる、あるいは2年目になってから判断するのが望ましいようだ。


 また、モウリーニョに対する評価をするうえでの前提ともいえる要素だが、そもそもロマニスタはどのようにローマの現実をみて、どのくらいの期待をかけているのだろうか。まず、ローマをセリエAの6番手とみる人が多く、それより良くも悪くもない6位で終わるならば及第点という風にも捉えられている。一方で、戦力値どおりの順位で最低限OKとするよりも、戦力値より少しは高い位置でフィニッシュしなければ満足できないとする考えの方が多い。「6位くらいが妥当と感じているが、やはり4~5位あたりには位置していないと不満だ」というのが最も平均的な意見といえる。


 もっとも期待値の高い若手はアフェナ=ギャン。モウリーニョが積極的に起用していることから、順調に経験を積めることが見込まれる。ただし、監督や選手の陣容によって大きく環境が変わるため、2年目が肝になるかもしれない。監督交代により序列を下げたダルボエの例もある。


 話は戻るが、具体的な補強案として挙がったものを紹介して、この記事を終わりとします。ご協力感謝します。




















 
 
 

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