来シーズンの予想フォーメーション
- 酢ダコ
- 2019年5月15日
- 読了時間: 14分
更新日:2019年9月14日
どうも、酢ダコです。
投稿者数人で来シーズンのフォーメーションを予想してみようという企画なので私も予想してみました。書き終わろうとしたところでダニエレの退団が決まり全てが狂いました。予め断っておきます。
結論から言うとこんな感じです。監督は予想できないので酢ダコに全権委任しました。
主旨は終わったので閉じてもらって構いません。ここからは理由等を雑談多めで書いています。またまた長いです。覚悟のある方だけ付いてきてください(笑)
まず、フォーメーション考えるのってとても楽しいですよね。昔からウイイレが好きで、小学生の時にはマスターリーグでどんなチームにしようかなと白紙にボールペンで何枚も書いた思い出があります。「ぼくのかんがえたさいきょうの〇〇」ってやつです。私が勉強をしていると思い覗いた母が呆れた顔をしたことを覚えています。中学に入っても授業がつまらないときにノートの隅によく書いていたものです。皆さんの中にもこうした経験のある方がいらっしゃるのではないでしょうか(いてください)。
ローマの話に戻って選手状況を整理してみましょう。
・契約満了が近い選手(契約期間はTransfermarktを基に)
今シーズンまで:デ・ロッシ
来シーズンまで:エル・シャーラウィ(以下シャーラウィ)、コラロフ、ジェコ、ファシオ、フアン・ジェズス(以下ジェズス)
・契約更新・更改の噂がある選手
シャーラウィ、ザニオーロ、ロレンツォ・ペッレグリーニ(以下ペッレグリーニ)
・夏にレンタル先から復帰する主な選手
DF:ルカ・ペッレグリーニ(以下ルカ) ※冬にブルーノ・ペレス
MF:ゴナロン、ジェルソン
FW:デフレル、ポンセ
これらを踏まえて夏に動きがありそうな選手をポジションごとにまとめます。()内の数字は予想移籍金で単位は万€。複数のサイトを参考にしながら酢ダコによる独断で決めました。年俸は下の記事を参考にしています。
https://www.laquotavincente.it/stipendi-serie-a/
<GK>
・オルセン(900)
ミランテに正GKの座を奪われた。カリアリのクラーニョ獲得が噂されている。
<DF>
・ジェズス(1200)
ディフェンスラインならばどこでも一定の仕事をしてくれることもあって重宝している。ただ、控えにしては年俸が高め。来シーズンまでの契約なので更新か売却か五分五分だろう。年俸を抑えられるスタメンクラスを獲れるならば放出もある。
・ファシオ(800)
現時点であまり噂を聞かないが、契約が来シーズンまでなので放出の可能性は高い。
・マルカノ(600)
売却が噂されている。ただ、コラロフの離脱で急遽任された左SBで合格点の守備とセーフティな攻撃を見せた。
・マノラス
高い市場価値に反して3600万€のバイアウト条項あり。今夏でのお別れは覚悟しなければならないだろう。ステップアップに値する選手だと思うので本人の決断を尊重したい。だがユーベ、てめえはダメだ。ライオラの活動禁止期間の影響でプレミア方面への移籍は無くなるらしい。
・コラロフ(800)
高齢選手の契約延長はしないという(謎の)クラブ方針によって放出の噂がある。加入してから2シーズン通してほぼフル稼働できているし、苦しい時間帯にも攻撃参加をサボらない。ベテランにしては年俸が高くなく放出すべき理由が見当たらない。
・ルカ
カリアリにレンタル中で、クラーニョやバレッラ獲得の際には交渉材料として使われるかも。ライオラの活動禁止がどう影響するかは不透明。
<MF>
・デ・ロッシ
今シーズンでの退団が発表された。
・エンゾンジ(2500)
大きな期待に応えられず、本人も退団に前向きという噂もあり放出濃厚とされている。年俸も高め。獲得時の移籍金(2665)と同額程度のオファーがあれば売りそう。と思っていたが、デ・ロッシの退団を受けて放出はないと踏んでいる。
・ゴナロン(600)
彼が戻ってくることを忘れていた人もいるのではないか。皮肉ではなくローマにいない方が幸せだし、本人もそう思っていそうなのでどこかへ行くだろう。
・ペッレグリーニ
2500〜3000万€のバイアウト条項あり。引き抜きの噂が絶えないが彼の方から出て行くことはないだろう。デ・ロッシが会見でフロレンツィと共に名指しでRomanismoを体現する者として挙げていた。ローマに尽くした結末があんな形では、ずっと残ってくれとも言えないが、彼の遺志を継いで飛躍してほしい。
・ザニオーロ(6000)
彼を売れば今夏の補強資金に困ることはないだろう。今のローマなら十分ある。だが、デ・ロッシとの契約を延長しなかったのはフロントがザニオーロをローマの新たな旅の主役の1人として定めたからだと信じたいし、そう思わないともう無理。
・チョリッチ
なぜ冬にレンタル修業させなかったのか意味不明。あまりにも可哀想なシーズンだった。(夢物語だがレジスタとして使い続けてればピルロもしくはユーベでのピャニッチのようにくれそう)
・ジェルソン
フィオレンティーナで修業を積んだが、低迷したヴィオラが買い取ることは考えにくい。攻撃的な中盤は人が多すぎて使いどころがないため放出の可能性あり。
・パストーレ(1800)
怪我に泣いたシーズン。時々出る選手には高すぎる年俸。獲得時の金額(2500)程度のオファーがあれば売るだろうが、中国・中東以外でその額を出すクラブがいるのかは疑問。高めの移籍金を払っておいて翌年に安く売る例が思いつかないため予想が難しい。
<FW>
・ウンデル(3500)
昨シーズンと比べてインパクトを残せなかったものの、左利きの若いウインガーというだけで貴重でビッグクラブのターゲットになる。移籍金も見込めそうなので売却の可能性は高い。
・シャーラウィ
加入以降最高の状態にある。本人も契約更改に前向きそうなので心配はない。
・ペロッティ(1200)
怪我による離脱が増え、加入以降常にライバルであったシャーラウィに大きな差をつけられた。年俸も高いので今が売り時だと思う。流れを変えるドリブラーという役割が、ポジション含めパストーレと被っているため少なくともどちらかは売却するだろう。
・ジェコ(1600)
(謎の)クラブ方針によって放出が噂されている。年俸はチーム最高。決定力に陰りは見えるが、フィジカルの強さと収める能力は未だに世界トップレベルで、ヨーロッパの大会では彼抜きでは戦えない。シックにスタメンを任せられない今、後釜に実力者を呼ぶために相当な移籍金を要しそうなのが悩み。
・シック(2000)
プレミアからのオファーが噂されている。2シーズン辛抱強く見守っていたが次期エースを任せるには厳しい。ジェコが残る際には売却が妥当。
・デフレル(1500)
好調なことからサンプドリアが買取オプション(1800)を行使する可能性はある。そうでなくとも来シーズンのシステムが2トップならば残していいと思う。
・ポンセ(600)
レンタル先のアテネで活躍しておりオプションもついているので買い取られそう。
こんな感じです。補強ポイントを考えられるだけ挙げてみました。
〈補強ポイント〉
・オルセンに代わる正GK
・マノラスの相方または後釜
・コラロフの後釜
・デ・ロッシの後継者
・機動力のある中盤
・運動量のあるサイドアタッカー
・ジェコに代わるエースストライカー
よぉーし、ジェコは歳だしシックも活躍できなかったから、2人とも放出してアザールとグリーズマン。失点が多いからデ・ヘアとデ・リフトを獲ろう。……なんて、メガクラブのファンのように真顔で言ってみたいですね。残念、そこはローマ。ビッグクラブと言われながらも慢性的に貧乏で、毎シーズン主力流出を防げていません。今年の夏も涙を飲むことになるでしょう。現状来シーズンのCL出場は期待できず(ファンとしてまだ信じてはいます)、新スタジアム建設のためにも人件費をこれ以上増やせない。こうした現実を加味してルールを設定してみました。
<ルール>
・年俸の総額を減らさなければならない
・獲得には売却額以上のお金は使えない
なんとまあ夢のない条件です。昨シーズンのCLベスト4の賞金が今夏に使えるのか、昨夏に使われたのか分からないので無視しています。では夏の予想に移ります。ここは各々意見が分かれる部分なので、その違いを楽しんでください。
〈IN〉
ドロンゴフスキ(1000)、マンチーニ(2000)、マテウス・グエデス(300)、フェルナンド(1300)、ベロッティ(4200)、任意のサイドアタッカー(900程度)
計9300程度
〈OUT〉
オルセン(900)、ジェズス(1200)、ゴナロン(600)、ペロッティ(1300)、パストーレ(1800)、ジェコ(1600)、デフレル(1800)、ポンセ(600)、デ・ロッシ
計9900
〈レンタル〉
チョリッチ、ジェルソン
以上です。ジェコ、パストーレ、デ・ロッシが抜ければ年俸面はクリアできます。移籍金は無理やり感ありますが達成しています。出ていく人数と入ってくる人数が合っていないのは見逃してください。レンタル織り交ぜていい感じに獲ってくるでしょ!(適当)
新たなスタートとしてイタリア人と若手中心のスカッドで挑むと予想しました。が、今の経営陣がどう動くのか全く想像がつきません。ここから頑張ろうって時にローマの心臓を取り出すんだもの。はぁ。
先述した補強ポイントに沿って説明していきます。私見たっぷりで辛辣な発言もございます。ご注意ください。
・オルセンに代わる正GK
巷では最優先事項のように語られているが、使える移籍金が限られミランテもいるなか、私はそこまで必要性を感じない。カリアリのクラーニョ獲得には1500~2000万€を要し、ルカを使って減額を図るらしい。バレッラが高額で売れればもっと強気に出てきそうで怖い。幸いローマのキーパーコーチは超優秀なので、イタリア(語)にも慣れた2年目のオルセンとミランテの競争に期待している。誰かのせいにしたい気持ちはわかるが今シーズンの凋落の責任をオルセン1人に押し付けているロマニスタも少なくなく悲しい限りである。この記事を書くにあたって今シーズンの全試合のハイライトを見返したのだが、その上で言わせてもらうと失点のほとんどが「(大きく入れ替わった)中盤の守備の連係不足と、そのしわ寄せがいったディフェンスライン全員の慌てぶり」に因るものである。確かに明らかなオルセンのミスも何度か見られたが、ファシオの不手際の方が数倍も多かった。ラニエリによってファシオを中心に守備が改善され、そのタイミングでミランテに代わったため、オルセンが元凶とされてしまった感がある。ミスが続いた時期はあったが、昨年のマドリー戦、ナポリ戦、ユーベ戦での彼の活躍を無かったことには私はできない。ただ、ディフェンス陣の不調がオルセンとのコミュニケーションの問題とも考えられるため補強もありだと思う。その際はドロンゴフスキを推したい。冬にフィオレンティーナからエンポリにレンタルされ、アタランタ戦ではセリエAのセーブ数の記録を更新しブレイクを果たした。イタリアも次で4年目でコミュニケーションに不安はない。ヴィオラにはラフォンが君臨しており、売却に抵抗はないだろう。加えてクラーニョより安く済む。どうせ今シーズンブレイクしたセリエAの若手GKを獲るならドロンゴフスキ派。個人的にオルセンを応援しているため長くなってしまった。
・マノラスの相方または後釜
来シーズンの命運を握る男マノラス。このままでは来シーズンの楽しみがないし、ライオラの活動禁止もあって残留とした。(行くとしたらアトレティコかなぁ。)どちらにせよディフェンスラインの補強はあると思う。しつこいけどキーパーよりも補強してほしい。相方の候補はアタランタのマンチーニ。本人との合意の噂があり、アタランタで絶対的な存在ではないことから獲得できそう。代わりに放出するのは契約期間の問題からファシオかジェズスになりそうだが、移籍金捻出のためジェズスを選択した。マノラス流出の際は、これまた噂のあるシャルケのナスタシッチを推したい。セルビア人かつ元マンCでコラロフの存在もあり、すぐチームに溶け込めそう。セリエAとヨーロッパの舞台での経験があり左利きと理想的。
※マテウス・グエデスはサントス所属の左利きの大型新人CBで、合意済みと報道されているため獲得リストに記載しました。多分ビアンダ枠です。
・コラロフの後釜
デ・ロッシの退団が決まり、ジェコが去ることも濃厚なローマにとって唯一の経験豊富なベテラン。来シーズンで契約が切れるが、このタイミングで放出して良いことはない。左SBは世界的に人材不足で代わりを見つけるのが難しいし、お金をかけるべきはそこじゃない。加入以降大きな怪我無くフル稼働し、運動量の衰えも見られない。直ちに契約延長してルカを育ててほしい。
・デ・ロッシの後継者
ここ数年ずっと言われてきたが、そんなのは世界を見渡してもいない。候補としていくつかのビッグクラブが狙っているブレシアのトナーリが挙げられているが、セリエA未経験のない19才にマネーゲームをしている余裕は今のローマにはない。
※守備を特徴とするMFがエンゾンジだけになったため、彼を放出するとは考えにくい。
・機動力のある中盤
今シーズン不調の原因の一つに「中盤の重さ」があったように思える。エンゾンジやクリスタンテ、ザニオーロを加えて中盤の強度は上がったが、ポジティブトランジションにおいて一気に駆け上がり前線まで顔を出し、被カウンター時には素早く帰陣できる人材がいなかった。3センター採用時はアンカーの脇に縦パスを入れられた際にメッザーラのプレスバックが遅れピンチに、2ボランチ採用時はそのどちらも攻め上がらず流動性の全くない攻撃に終わってしまう場面が多く見られた。そこで、運動量があり攻守で広い可動域をもつ中盤の補強を進めたい。カリアリのバレッラは理想的ではあるが、金満クラブによる獲得競争が行われておりそこに参戦する金はない。マノラスかザニオーロを売れば別だが。候補としてスパルタク・モスクワのブラジル人MFフェルナンドを挙げる。彼も今シーズン獲得の噂が少しあった選手である。中盤のどこでもでき小回りが利く。守備での貢献も期待できる。エンゾンジとクリスタンテは自分の(やや狭い)テリトリー内での対人守備であればセリエAトップクラスだと思うので、フェルナンドと2ボランチで組むと猛威を振るうだろう。代替案でフロレンツィをこの役割で使うのも個人的にアリ。中盤の形がどうなるかは予想できないが、「軽い」選手が入ることで攻守に好影響が出ると考える。
・運動量のあるサイドアタッカー
ネイマールやメッシのように違いを作れる選手でない限り、近年ウイングも献身的な守備を求められる。ローマのサイドアタッカーも例に漏れず、時にはサイドバックの位置まで戻ることを要求される。試合中、交代のカードを切る際は疲弊するこのポジションが多い。そのため控えが常駐することはとても重要である。今シーズンはペロッティの離脱が多く、ウンデルの復帰も遅かった。他チームのファンにザニオーロが右ウイングの選手だと勘違いされるまでに。個人的にペロッティの離脱の多さと運動量の低下は気になる部分で、シャーラウィが替えの利かない存在になった以上売り時だと思っている。代わりとしてスタメンクラスでなくとも怪我に強く運動量のあるサイドアタッカーが獲得できれば嬉しい。若手でないと尚良い。恥ずかしながら候補が挙げられないため、次期SDの腕に期待したいところ。
※ここでアヤックスのツィエクに言及しておきたい。彼を昨夏に獲っていれば…とほとんどのロマニスタが思っていることでしょう。私も注目していた選手だったので加入に期待していた。しかし、その時期アヤックスはCLプレーオフの最中で、彼なしで戦うわけにはいかなかった。移籍秒読みと言われながらも流れ、今やローマの手の届かないところに行ってしまった。ただ、今でも本人の口からイタリアへの関心が語られている。さらに、彼へのインタビューを(都合よく)解釈するとスタメンが約束されるチームにしか行かなそう。待ってま~す。
・ジェコに代わるエースストライカー
ジェコに思い入れがあるだけにここも難しい。契約延長の可能性もあるが順当にいけばジェコは夏に去るだろう。彼にも年々衰えが見られ、売るには最後のチャンスかもしれない。ただ、この3シーズンは明らかにジェコを中心に戦術が組まれていた。戦術ジェコである。ヨーロッパの舞台で結果を残し続けたこの戦術にローマは依存しすぎてしまった。そのため、代わりで出るシックには物足りなさしか感じず、攻撃の形をほとんど作れなかった。今こそ戦術ジェコから脱却し、誰が出ても点を取れるサッカーを始めるべきなのかもしれない。後釜としてトリノのベロッティを挙げた。ペトラーキが次期SDに決まれば獲得しやすくなるだろうか。イタリア人かつフィジカル、スピードを兼ね備え、頭、両足どこからでも得点できる。組み立ての部分での貢献というよりは、ペナルティエリア内で彼にボールが渡れば決めてくれる頼もしさがある。ただ、トリノが彼につける値札が高すぎる。前ほど高くはないだろうがトリノ次第といったところ。CLに出場するチームのストライカーの獲得は難しいだろうから、私の知識では他の候補が思いつかない。4大リーグ以外から引っ張ってきそう。
※プリマで得点量産中のCelarくんを使ってみても良いと思うんだけど
いかがでしたでしょうか。賛成できる部分・反論したい部分あると思います。ロマニスタの数だけ予想フォーメーションがあります。できる限り多くの考えに触れたいので皆さんも予想フォーメーションを考えてみてください。最後まで読んでいただきありがとうございました。
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