ブンデスリーガ首位チームとELで対決!!
- エルヴェ
- 2019年10月7日
- 読了時間: 5分
カリアリ戦は引き分けに終わり、ローマは5位をキープし代表ウィークに向かいます。まだ7節ではありますが、既に今季CLに出てる4チームは1〜4位をキープしており勝ち点でも少し前に出ている感じです。CL圏内入れるかな…(不安)。4位以内に入れなくてもCL出れる方法ないかな…。
あるじゃん!!!
ELで優勝しよう!!!
というわけで今回はELのお話です。
CLもELもグループステージの第3節と第4節は同じチームと当たることになります。今季ローマがその節で当たるチームはドイツのボルシアメンヒェングラードバッハです。
日本国内では一般的に「ボルシアMG」と呼ばれています。(私自身はグラードバッハという呼び名の方が好きですが)
今回はそのボルシアMGについてファンである私が色々と解説していきたいと思います。
ボルシアMGとは
ドイツ1部の古豪です。60年代後半から70年代にかけてはドイツ屈指の強豪チームであり、その間に5回の優勝を経験しました。最近では11-12シーズンからずっと一桁順位に入っており15-16と16-17シーズンで2年連続CLに出場していました。
昨季は後半戦の不調もあり5位という結果に終わりましたが、前半戦は絶好調でドルトムント、バイエルンに次ぐ3位で折り返しました。
今季の成績

第7節終了時点で5勝1分1敗でなんと首位に立っています。単独首位は35年ぶりだそうです。今季のブンデスリーガは上位陣がかなりの接戦を広げていて、前節まで首位にいたバイエルンが負けたことで7チームに首位に立つチャンスが与えられていました。(直接対決もあり、内5チームは勝ち点を落としました。)そのチャンスを逃さなかったのがボルシアMGでした。
国内では安定した結果を残しており、得点数15はリーグで3番目に多く、失点数6はリーグで2番目に少ない数字です。
監督
昨季までチームを率いていたヘッキング監督はハンブルガーSVの監督に就任し、新監督にRBザルツブルグからマルコ・ローズ監督を迎えました。43歳のドイツ人監督です。ザルツブルグでは17-18シーズンにELでベスト4まで進み大きな話題になりました。
戦術
一言で表せばハイプレスハイラインを軸にしたポゼッションサッカーです。昨季まではポゼッションにこだわるサッカーをしていましたが、今季はハイプレスをかけるためにポゼッションをしているという感じです。もともとポゼッションサッカーをしていたせいかその辺はかなり上手さがあります。
ただ、ハイプレスの完成度はまだあまり高くありません。強度も含めまだまだです。
アウェーで強い?
国内でのアウェー戦は3勝で全勝ですが、ホームでは2勝1分1敗、ELでヴォルフスベルガーに0-4で負けたのもホームです。対戦相手の問題もあるので一概には言えませんが今のところはアウェーで強いチームになっています。
ここからは選手についての情報です。
強力3トップ
リーグ戦での15得点のうち14得点はプレア、テュラム、エンボロの誰かが関与しています。
プレアは4ゴール5アシスト。テュラム(リリアン・テュラムの息子)は3ゴール2アシスト。エンボロは3ゴール。
3人が同時出場する時はエンボロがトップ下に入りプレアとテュラムの2トップになるケースが多いです。
足元の技術に定評のあるCB+GK
基本的にはGKにゾマー。2CBにはギンターとエルヴェディが入ります。この3人は足元の技術がかなり高く(多分ローマの守備陣より高い)ボールを持った時の安定感がすごいです。ミスをしているのもほとんど見たことがありません。
攻守のキーマン、デニス・ザカリア
4-3-1-2や4-2-1-3で戦っているボルシアMGですが中盤の底で欠かせない選手となっているのが22歳の若手、ザカリアです。
191cmの大型ボランチで、なんでもできる選手です。今季は同じくボランチを務めることができるクラマーが出ている時は攻撃的なタスクもこなし、出ていない時は上がらずに中盤の底に構えてビルドアップの潤滑油となっています。攻撃面もかなりいいですが、それより守備能力の高さがすごいです。
スイス人
(どうでもいいことかもしれませんが)スイス人が多いです。地理的な問題でスイス人が多いブンデスリーガですが、その中でも特に多いのがボルシアMGです。
過去には現アーセナルのジャカも所属していました。現在は4人のスイス人選手が所属しています。(ゾマー、エルヴェディ、ザカリア、エンボロ)
この4人、前述の3つの項で全員紹介しているんですね。要するにチームにとって欠かせない存在となっているのがスイス人なのです。
基本フォーメーション

4-3-1-2が多いです。現状怪我人が多いため中盤や前線の層はやや物足りないものとなっています。
攻撃時は中盤3枚が縦関係になることや、エンボロやテュラムに楔のパスが頻繁に入ることから縦への意識が強いことも伺えます。エンボロは下がって受けに来ることも多いためエンボロ0トップの4-3-3と考えることもできるかもしれません。
攻撃のバリエーションはかなり持ち合わせており、見ていて楽しいチームになっています。(守備面は失点こそ少ないもののかなり危うい場面が多いです)
ローマはどう戦えばいいのか
1.ハイプレスは効果が薄い
CBをペナルティエリアの幅まで広げてその真ん中にGKを入れてビルドアップするようなチームなので無理にプレスに行っても相手にアドバンテージを与えるだけです。
2.ミドルゾーンでの奪取は非常に効果的
ビルドアップ時にはアンカーを1枚しか置かないためいい位置で奪えることができればチャンスに繋がりやすいです。実際その位置で奪われてピンチになるシーンを何度か見ています。
3.プレアに撃たせたらダメ
振りが少ないのにシュートがめちゃめちゃ上手いので撃たせたら失点します。
4.キーマンはクライファートか
スピード勝負に強い選手が少ないのと、自陣にスペースができやすい戦術を取るためクライファートの良さを全面に引き出せる環境があります。また、スピードがある選手はピッチに存在するだけで脅威になるため積極的に起用していきたいところです。
まとめ
ELでは結果が出ていないボルシアMGですが、強敵であることは間違いないでしょう。
(個人的にはどちらにもグループ突破をして欲しいので1勝1敗で終わってほしいです。)
第3節は10/25の1:55(日本時間)からローマホームで、
第4節は11/8の5:00からボルシアMGホームで行われます。
(自分はボルシアMGを応援します。)
それでは、ここまで読んでくださりありがとうございました。
Forza Roma! Arrivederci!
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