新加入、ジャンルカ・マンチーニ
- エルヴェ
- 2019年8月9日
- 読了時間: 4分
マノラス(とマルカノ)が退団し、CBは補強が必須だったローマ。一時はコラロヴをコンバートするという話も上がっていましたが、その話もいつの間にかなくなり、結局2人のCBを補強する方針に切り替わりました。そのうちの一人として、昨冬から獲得に動いていたマンチーニがローマに加入することになりました。今回はそのマンチーニについて掘り下げていきます。
・プロフィール
国籍:イタリア
年齢:23(1996.4.17)
身長:190cm(193cmとしているところも。)
背番号:23
利き足:右
・キャリア
15-16 ペルージャ(ローン)
16-17 ペルージャ
17-18 アタランタBC
18-19 アタランタBC
19-20 ASローマ
・マンチーニの経歴
1996年4月17日にイタリア、トスカーナ州ピサ県のポンテデーラで生まれました。
2006年にイタリア国内でも練習が特に厳しいと言われているフィオレンティーナのユースにスカウトされ入団します。
しかしトップチームデビューすることはなく、15-16シーズンにペルージャにローンで加入しました。
・所属クラブ
15-16 ペルージャ(セリエB)
出場試合:12試合(リーグ戦のみのカウント)
フル出場:9試合
19歳でペルージャにローンで加入。基本的には準レギュラーという感じで時々出るような選手だった。
4バックのCB、3バックの中央、左、5バックの中央。
彼が出場した試合では一昨シーズンまでセリエAにいたクロトーネや今でもセリエAにいるカリアリなどを破っている。
16-17 ペルージャ(セリエB)
出場試合:13試合
フル出場:9試合
15-16シーズン終了後にフィオレンティーナに一旦は帰還するも、その後アタランタに完全移籍。で、結局ペルージャに再びローンで加入。
年は重ねたが立場は前のシーズンと同じく準レギュラー。怪我があったのかベンチ外になることが多かった。
39節でキャリア初ゴールを記録した。
17-18 アタランタBC(セリエA)
出場試合:11試合
フル出場:4試合
16-17シーズンに躍進を果たしたアタランタに復帰。第6節のフィオレンティーナ戦で25分に負傷交代したトロイに代わりセリエA初出場を果たす。
ちなみにこの試合ではアタランタの左WBにスピナツォーラが、フィオレンティーナの左ボランチにヴェレトゥが入っていた。
23節のキエーヴォ戦でセリエA初ゴールを記録した。
ガスペリーニ監督がCBを走らせる戦術(後述します。)を取るためか、フル出場は4試合にとどまった。
このシーズンのアタランタはELにも参戦していたがマンチーニは出場しなかった。
18-19 アタランタBC(セリエA)
出場試合:30試合
フル出場:17試合
このシーズンのアタランタは大躍進し、レギュラークラスになったマンチーニもその一員として大きく貢献した。セリエAでは3位フィニッシュで史上初のCL出場権獲得。
コッパイタリアでは準優勝。決勝には出場しなかったが、準決勝では古巣のフィオレンティーナ戦に2試合とも出場した。
19-20 ASローマ (セリエA)
2019年7月17日(ディアワラの22歳の誕生日)にローマへ買取義務付きレンタルで加入することが決まった。実質5年契約。
・イタリア代表に選出
ユーロ2020予選のフィンランド戦、リヒテンシュタイン戦前に招集され、3月26日のリヒテンシュタイン戦で右SBとして先発フル出場を果たしています。
また、7月11日にはボスニア・ヘルツェゴビナとの試合に右SBとして先発しました。
・マンチーニのプレースタイル
ハイスペックな現代型CB。テストマッチで既に証明しているが、セットプレーからの得点能力も高い。スピードもそこまで遅くはなく、足元の技術は高い。また、ガスペリーニ監督の戦術に適応していたため戦術理解度も申し分ないはず。
これだけの選手が€20mもかけずに獲得できたのは本当にラッキーだと思っています。
・アタランタ時代の3バック
アタランタのガスペリーニ監督は3バックのサイドのCBに攻撃的なタスクを与えていました。主な役割はスペースメイキング≒ビルドアップの補助。
自分が語れることはそこまで多くないため、詳細は以下のリンクをご覧ください。こちらのブログで紹介されているトロイと同じような役割を担っていました。(ブログの管理人であるとんとん様に掲載の許可をいただきました!ありがとうございます!)
追記:リンクを貼り忘れるという重大なミスをしておりました…大変申し訳ありません…。
・背番号
ローマでの背番号は23に決まりました。17-18シーズン以外は全て23番をつけています。彼のアイドルはジダンに頭突きされたことで有名なマルコ・マテラッツィで、彼も23番をつけることが多くありました。マテラッツィは現役時代に数多のレッドカードを貰っていますが、マンチーニはキャリア通算で1回も貰っていません。えらい。
・マンチーニのローマでの役割
1.マノラスの後釜
能力的にはマノラスとファシオを足して2で割ったような選手ですが、マノラスがいなくなった今、彼がどれだけ活躍できるかがローマの守備陣の鍵を握るでしょう。
2.空中部隊
得点能力が高いので当然ですかね。
・おわりに
マノラスの後釜としてローマにやってきたマンチーニ。イタリア代表デビューも果たしたばかりで期待が高まります。同じCBのアルデルヴェイレルトを巡った交渉が大詰めを迎えているようなのでワールドクラスのCBとコンビを組む日も近いかもしれません。
ここまでご覧頂きありがとうございました!
Grazie!Arrivederci! Forza Roma!
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